なぜ仕事を頑張っているのに正当な評価がされない?評価されるにはどうすればいい?
仕事を頑張っているのになぜか評価されなかったり、自分より成績や勤務態度の悪い人のほうが評価が良い、なんて経験をしたことはありませんか?
あるある、仕事量も実績も僕の方が多いのに、なぜかアイツの方が評価がいいんだよな
このように、明らかに仕事量が違ったり、クオリティに差があるのに、「なぜアイツの方が評価されているんだ」と考えるとやるせない気持ちになってしまいますよね。
実際に、厚生労働省が発表している「仕事をやめた者の退職理由」によると、男女ともに20%もの人が「能力・実績が正当に評価されない」と感じているんです。
なぜそのような評価になっているのか、会社には聞きづらいですよね。
そこで今回は、僕の経験と、実際に上司に聞いてみた内容をもとに、評価が良くない時に考えられる理由と、どのように対策を取れば改善できるのか項目ごとに解説していきます!
実際に上司に聞いてみたから、信憑性は高いよ
仕事で評価されない人の原因【9選】
ここでは、仕事で評価されない人の理由を解説していきます。
必ずしもその人に原因があるわけではなく、組織や制度に問題があるケースもあるのがツライところです。
それでは、順番に見ていきましょう。
あなた自身に原因があるケース
- 周囲に迷惑をかけている
- 向上心が無いと思われている
- 自己評価が高い
- 仕事を選り好みしている
- 報連相ができていない
周囲に迷惑をかけている
いくら実績を上げても、周囲に迷惑を掛けている場合、評価されないことが多いです。
周囲への迷惑って?
例えば、普段から横暴な態度をとっていたり、売上に繋がらないような雑務を人に押し付けている、愚痴ばかり言っているなど、他の社員から良く思われない行動をとっている場合ですね。
もしもあなたがこうした行動をしている場合、その噂や評判は上司の耳にも入っていると思った方がいいよ
品行方正とは言えない人物が評価されてしまった場合、他の社員が『仕事さえ成果を上げていれば普段は横暴でもいいのか』と勘違いしてしまい、示しがつかなくなってしまいますよね。
評価される人は、他の社員の模範となる人である必要があり、普段の言動や立ち振る舞いを周りの人は意外によく見ていますよ。
ですから、周囲に迷惑をかけているこれらの人は評価されにくいのです。
向上心が無いと思われている
最近の若い人は、『あいつより稼いでやる』や、『あいつの成績を絶対に抜かしてやる』といったような競争心が無いと上司世代から思われています。
いや、僕はそんなことないよ。
お金欲しいもん
心の中ではそういった気持ちを持っていても、実際に口に出すことは少ないのではないでしょうか?
上司は向上心と競争心を似たようなものと考えている場合が多く、競争心があれば向上心もあるのだろうと捉えがちです。(実際に競争心が向上心に繋がる場合もあります)
また、上司世代は仕事をガツガツ積極的にやってきた世代ですので、部下にもそういった積極性を求めています。
淡々と仕事をこなし、成績を伸ばしたとしても、向上心ややる気・熱意を見せられなければ評価されにくいのが実態です。
個人的には熱意ややる気なんかより、結果を出したり、プロセスを丁寧に行っている方が大切だと思いますが、熱量のある人が可愛がられ、評価される風潮があります。
日本人は自己肯定感低く、謙虚な人が多いんだ。
だから競争心をむき出しにできる人が少ないのかも。
詳しくは下の記事を参考してね。
自己評価が高い
会社からの評価に納得できないのは、自己評価が会社からの評価よりも高いからですよね。
もしかすると、会社からの評価が低いわけではなく、自己評価が高すぎるのが問題である可能性もあります。
『あの人よりも自分の方が仕事ができる』と考えていても、上司からすると、その社員の方が仕事ができるように見えている場合があります。
営業職のように売上金額という明確な査定基準がある場合にはこの項目には当てはまらないことがありますが、その他の職種であれば、注意してみてください。
自信を持つことは大切ですが、自惚れにならないように謙虚な気持ちで周囲を見れば、気づくことがあるかもしれませんよ。
とは言っても、自分の頑張り一番理解しているのはあなた自身ですから、その評価が間違っていることはあまり無いと思います。
あとは、あなた自身がしてきたことをどうやって査定する人に伝えるかが重要ですね。
仕事を選り好みしている
仕事をするなかで、やりたくない仕事、苦手な仕事がありますよね。
そんなとき、別の人に引き継いでいたりしませんか?
自分の得意な仕事を伸ばすのはもちろん大切ですが、やりたくない仕事を避けていると、「やる気がない」「怠慢だ」などの評価を受けてしまいますよ。
報連相ができていない
社会人の基本中の基本である「報告・連絡・相談」ができていない人は、評価されません。
それどころか、かなりのマイナス評価を受けることもあるみたい
もしあなたが「報連相ができていない」と感じる場合、上司と距離があるのではないでしょうか?
しかし、査定をおこなうのも上司のため、日ごろからコミュニケーションを大切にすることが重要です。
コミュニケーションが苦手…という人は、下の記事でコミュ力の高め方を見てみよう!
会社・上司に原因があるケース
ここからは、会社の制度や上司に原因があるケースを解説していきます。
- 評価基準に問題がある
- 他の人とのバランスを考慮している
- あなたへの期待が大きすぎる
- あなたの仕事や大変さを理解していない
評価基準に問題がある
査定の項目がオープンにされている会社もありますが、日本の企業ではどのような項目で査定をされているのかわからないことが多いですよね。
その為、実はあなた自身には問題が無く、査定の項目に問題があるケースがあります。
僕の会社では、このケースが多かったです。
例えば会社があなたを査定をする際に、売上成績やミスした数などの項目の他に「協調性」や、「責任感」などの数値化するのが難しい査定項目があったとします。
信じられないかもしれませんが、こういった『査定する人によって評価基準が変わってしまう項目』においては、他の査定項目と照らし合わせて、最終的な点数の『調整』に使用されていることがあります。
他の査定項目が飛び抜けて良い場合、あなただけ他の人よりも査定が良くなります。
それだけ頑張ったんだから当然でしょ?
もちろんその通りなんだけど、会社によってはそう思わないことがあるんだ。
あなたが他の人よりも頑張った結果ですから、評価が良くなるのは当然だと僕は考えていますが、そのように考えていない会社もあります。
あなただけ評価が良く、あなただけ給料が上がっていくという事態を、会社は良く思いません。
その為、前述した『見た人により評価基準が変わってしまう精神面の査定』を下げ、他の社員と同じくらいの評価になるように調整していることがあるのです。
こうなってくると、「なぜこんなに仕事をしているのに、あいつと評価が変わらないんだ?」という事態が発生してしまうんです。
なんでそんなことをするの⁉
困惑するよね。
詳しくは、次の【他の人とのバランスを見ている】項目で解説するよ。
他の人とのバランスを考慮している
査定結果は給料に直結しますよね。
そのため、あなたの給料と他の人の給料を比べて評価を調整している場合があります。
例えば、あなたの先輩の給料とあなたの給料では、初めのうちは先輩の給料の方が多いですよね。
しかし、あなたの方が仕事を頑張って評価が良ければ、将来的には先輩の給料を超えてしまうことが想定できます。
本来これには全く問題はありません。
しかし、『後輩が先輩の給料を超す』ことを良く思わない上司もいます。
以前は年功序列制が当たり前だったことから、上司の年代では年功序列制の考え方が残ってしまっているのでしょう。
つまり、あなたがいくら仕事を頑張っても、先輩の給料を超えそうになったらあなたの査定を本来よりも下げ、先輩の給料を超えさせないようにしているということです。
このような企業では優秀な社員が「評価されていない」と感じることになります。
要は、評価がされておらず、給料が上がらない先輩のせいで、あなたの給料が頭打ちにされているのです。
あなたへの期待が大きすぎる
あなたへの期待が大きすぎるため、評価がイマイチな結果になってしまっている可能性もあります。
他の人と比べればあなたは100点の仕事ぶりだとしても、上司が「あなたなら200点の仕事ができるはずだ」と思っていたとしたらどうでなるでしょうか。
上司としてはまだまだ満足していない訳ですから、満点の査定をすることができなくなりますよね。
これは査定基準がある程度決まっていたとしても、『上司からどの程度期待されているか』という不確定要素により、評価に統一性が持たせられない原因となっています。
また、上司が満足する仕事をし、満点が貰えるレベルにいたとしても、敢えて80点しか評価しない上司も多くいます
。それは『今の段階で満点をだしたら、これ以上努力しなくなるんじゃないか』という考えから来ているものです。
いや、正当な評価をされない方がやる気なくなるんだけど…
この理由にはまったく納得いきませんが、上司に聞いてみたらこんな内情になっていたんです。
あなたの仕事や大変さを理解していない
あなたが他の人より責任のある仕事をしていたり、業務量が多い場合、その分評価してもらわないと納得できませんよね。
しかし、上司があなたの大変さを理解していないため、評価されていないことがあるんです。
え⁉進捗などはちゃんと報告しているし、理解しているものだと思ってたよ
査定は年に1回か2回だよね。
上司によるけど、部下が何人もいる場合、ひとりひとりの業務量などまで覚えていないことが多いんだ
そのため、あなたがどんなに努力しても、大変さが伝わっていない、もしくは忘れられてしまっている場合があるのです。
仕事で評価される方法【6選】
ここからは、仕事で評価されるための対策を紹介してきます。
- 自分の行動や立ち振る舞いを変えてみる
- 判断や返事を早くする
- サポート役から主役になる
- 成果を数字で表す
- 相手が何を求めているかを常に考える
- 仕事の効率化を考え、提案してみる
自分の行動や立ち振る舞いを変えてみる
評価されない原因としても解説しましたが、あなたの言動や立ち振る舞いが模範にできるようなものでないと、いくら仕事ができたとしても評価されずらいのが現状です。
また、あなたが他の社員より売上等の成績が良かったとしても、なぜか他の社員の方が評価が高いケースがあります。
なぜこういったことになるかというと、『あなたの立ち振る舞いや、他人からどう思われているか』というのが最終的な評価になるからです。
つまり、上司からしても『周りからの印象が良い人』は評価がしやすく、逆に『周りからの印象が悪い人』は評価を上げることができないんだ。
極論ですが、仕事が多少できなくても、周りから好かれていれば評価は高くなることもあるということです。
あなたがもし仕事で成果を上げることができている場合、今後は『周りからどう思われているか』を考え、なるべく印象が良くなるように行動してみましょう。
具体的には?
例えば、もしあなたがいつもイライラしていたら、周りはどう思うかな。
「話しかけづらい」と思われてしまうよね。
あなたがすぐにイライラしたり、態度を表に出してしまう場合、一度深呼吸をして『ゆとり』を持つようにしてください。
時間的にも、心にもです。いつも時間に追われカリカリしている人は周りからの印象が良くないですからね。
こういったことの積み重ねが、周りからの印象を良くし、それが評価にも繋がるんです。
判断や返事を早くする
前述した通り、周りの人からのあなたへのイメージは、評価に直結します。
極論ですが、周りの人にあなたのことを『仕事ができる人』や『頼りになる人』というイメージを植え付けてしまえば、上司はあなたの評価を下げることはしません。
この最も簡単な方法の1つとして、『判断や返事を早くする』ことが挙げられます。
例え質問された内容がわからなくてその場で回答できなくても問題ありません。
「うーん・・・」や「それはー・・・」とか、曖昧な返事をしたり無言になってしまうことが良くないんです。
とりあえず少し考えてわからなければ「確認後回答します」とか、「わかりません」とすぐに回答するようにしましょう。
すると、わからなかったとしても、『頭の回転が速い人』『決断してくれる人』といった評価が受けられます。
すごく簡単ですよね。
しかし、必ずわからないことは確認後、しっかりと回答するようにしてください。
サポート役から主役になる
あなたの周りの評価されている人をみればわかると思いますが、評価される人は『成果を上げている』のが分かりやすい人ではないでしょうか?
日本人は自分の功績を周りに悟られないのを美徳とする慣習がありますが、それでは評価されにくくなってしまいます。
自分の成果をひけらかすとただの嫌な人になってなってしまいますから、自分を主役と考えて仕事をしてみてください。
ただ周りのサポートをするだけでは、ただの『いい人』で終わってしまいますよ。
自分の活躍をいかに周りにうまく見せるかということを意識して仕事をしてみるといいでしょう。
成果を数字で表す
上司からしても、あなたの成果が数字であると、評価しやすいので、なるべく数字で表すようにしましょう。
営業であれば売り上げ実績がそのまま数字ででているので問題ありませんが、経理や事務だと、なかなか難しいですよね。
その場合、例えば以下のようなことであれば数字で表せますよね。
- 社内の無駄を見直し備品等、経費を毎月〇%削減した
- 業務改善により、残業を〇時間短縮した
具体的な数字があれば、成果を認識しやすいからね
相手が何を求めているかを常に考える
お客様や上司と話をしている中で、相手が自分に何を求めているかを考えてみてください。
上司は『言われたことしかやらない』部下を評価せず、指示された内容以上の事を自分で考え、実践する部下を評価します。
ですので、『相手が本当に求めていることは何か』を常に意識して仕事をするようにすれば、自然と評価があがっていきますよ。
また、この方法を実践すれば『積極性がある』『しっかり自分で考えて仕事をしている』などの評価もされることになるので、一石二鳥なんです。
入社してすぐには難しいと思いますが、仕事に慣れてくると、「こんな質問が来そうだな」「この考えに至った経緯の説明を求められそうだ」などと、次を予測することができます。
自分の中で常にQ&Aを考えておくとよりスムーズに話が進むでしょう。
仕事の効率化を考え、提案してみる
評価される人は現状に満足せず、常に向上心を持っています。
あなたが普段の仕事から即実践できることは『今の自分の仕事に無駄なところはないだろうか』と考えることです。
社外的な事柄にも無駄がある場合がありますが、まずは社内的な問題点から考えてみましょう。
身近なことから始めた方がやりやすいので、慣れてきたら社外的なことにも応用し、交渉してみましょう。
例えば、承認経路があまりにも煩雑な場合には必要ないと思われるところを省けるか、上司に相談してみましょう。
その際には現状のままだとどういったデメリットがあるのか、改善することでどういったメリットがあるか具体的に説明できるようにしてください。
そうすると、上司からは『真剣に仕事に向き合っている』『向上心がある』という評価が受けられますよ。
また、ずっと同じ仕事の方法をしている上司では柔軟な思考ができず、本来は無駄であることに何の疑問も持たず時間を割いている場合があります。
その為、柔軟な思考ができるあなたの意見は貴重なのです。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
仕事を頑張っているにも関わらず評価されない人にはこういった原因がある可能性があります。
今回紹介した方法は僕が実践していることもありますが、世間的にも評価されやすい方法になります。
自分の力ではどうしようもないこともありますが、できることから実践していきましょう。
ただ、会社の理由で評価されない場合には、転職を視野に入れるのもオススメです。
実際には転職しなくても、視野が広がるため、転職サイトなどを見てみると面白いもしれません。
仕事の仕方を少し変えてみて、評価されるよう一緒にがんばっていきましょう!
それでは、最後までお読みいただきありがとうございました。
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