コバエ取りを自作するにはめんつゆ?コバエの種類ごとの発生源とは?
どこからともなくやってきて、部屋の中を飛び回るコバエをやっかいに思ったことはありませんか?
部屋の中を飛ばれると目障りですし、来客者がいた場合には不衛生な印象を持たれてしまいます。
窓を開けてなくても、いつの間にか部屋にいるんだよね…
僕自身、ずぼらな性格のため、生ごみをしばらく捨てていないとコバエが湧いてしまい、とても困っていました。
部屋の窓を閉め切っていても、季節問わずいつの間に室内にいるコバエはどのように発生しているのでしょうか?
今回はコバエの発生源や原因、どこからはいってくるかを解説していきます。
対策についても紹介しておりますので、お悩みの方はぜひ実践してみてくださいね。
コバエの写真は気持ち悪く感じる方もいらっしゃるかと思いますので、掲載しておりません。
コバエってどんな虫?
そもそも、コバエを呼ばれているのはどのような虫なのでしょうか?
実はコバエと呼ばれている羽虫はハエと同種の生物ではなく、生物学的には全く別の種類の生き物になります。
一般的には2mm以下の羽虫を「コバエ」と一括りに呼ぶ傾向がありますが、その中にもいくつか種類がるため、主なものを紹介しておきます。
チョウバエ
体長5mmのやや大き目なチョウバエは、清潔な水では繁殖できず、下水の排水溝やヘドロ・ヌメリが発生源となります。その為、便所で発生することが多く、『便所バエ』とも呼ばれています。
写真を掲載していない為イメージしにくいかもしれませんが、公園など、屋外施設のトイレで見かける黒いハートの形をした羽虫と言えば想像しやすいでしょうか。
5月~6月に最も発生しますが、管理が行き届いていない場合は年中発生する場合もあります。
キノコバエ
ハエというよりは蚊に似た体型をしており、長い触角と細長い脚を持っていますので、蚊と勘違いして接している方もいるかもしれません。
キノコバエの名前の由来ですが、幼虫は土壌で育ち、キノコの細菌を食して成長するためキノコという名称がつけられています。
体長1mm~2mmと小さく、かつ明るいところに誘引される習性があるため、庭やベランダの土壌(鉢植えや花壇など)で発生したキノコバエが網戸をすり抜けて室内に侵入してくることが少なくありません。
ノミバエ
体調2mmほどで、黄褐色で丸い見た目がノミに似ている為この名称がつけられました。
腐った動植物や生ごみ、排水溝など発生源は数多くあり、中にはペットの排泄物から発生する場合もあります。成虫となってから窓や網戸の隙間から室内に侵入してくることが多く、料理や食品に産卵することもある迷惑な存在です。
意外なことにこちらの種類はほとんど飛ばず、素早く地面を移動する特徴があります。
ショウジョウバエ
体長2mm~3mmほどで、台所で見るほとんどのコバエがこちらの種類になります。よく見ると赤い目をしているのが特徴で、発生源は劣化してアルコール発酵をし始めた野菜や果物です。
この発生源を理由に、外国ではfruit fly(フルーツフライ)と呼ばれることもあります。
春、秋に最も繁殖しやすく、1匹のメスが1日に約80個近く産卵し、わずか10日で孵化してしまうため、発生源を放置しているとあっという間に大量発生してしまいます。
こちらは豆知識ですが、この短い繁殖サイクルを利用し、遺伝子実験などではよくショウジョウバエが使用されています。
コバエはどこから侵入してくる?
コバエは種類にもよりますが、多くは玄関・窓の開け閉めの際や破れた網戸、粗い網戸の隙間から侵入してきます。
あっという間に繁殖するため、生ごみなどから自然発生したかのように錯覚してしまいがちですが、初めに侵入してきたのは1匹であり、そのコバエが生ごみにや水回りで産卵することで大量に発生してしまうのです。
コバエが発生しやすい場所とは?
家庭内で発生しやすいのは、やはり台所などの水回りとゴミが置いてある場所ですね。
排水溝やゴミの汚れにコバエは引き寄せられ、それらの場所に産卵することになるのです。
また、【コバエってどんな虫?】項でご紹介した通り、アルコールを好むコバエもいるため、アルコールの入っていた容器や食物が腐る際に発生するアルコール成分にも誘引されますし、土壌で育つ種類のコバエだった場合、植木鉢の土や庭などからも発生してしまいます。
コバエが発生しないようにするには?
1匹でもコバエを見かけたら要注意です。前述した通りコバエは1匹のメスが1日に約80個近く産卵し、わずか10日間で孵化してしまうため、「1匹だけだから」と放置してくと、大変なことになってしまいます。
そこでコバエの発生を抑える方法を紹介していきますが、最も単純でわかりやすい方法は、『発生源となり得る場所を清潔にしておくこと』です。
それでは、具体的な方法を紹介していきます。
飲食物をそのまま放置せず、すぐに片付ける
食べ終わった食品や飲み物を放置すると、匂いにつられてコバエが寄ってくる原因となってしまいます。
特にアルコール類をコバエは好むため、容器は水で洗い流してから捨てるようにしましょう。
お醬油の中に飛び込むコバエを目撃したことがあるかもしれませんが、これも発酵した匂いに引き寄せられてしまうことによります。
生ごみの処理を徹底する
コバエが発生する場所として最もイメージするのが、生ごみではないでしょうか。
コバエは生ゴミの発する匂いにつられ、そのまま生ごみに産卵するためこのイメージは間違っておりません。
そのため、生ごみの処理を徹底することがコバエ対策の重要なポイントになります。
大切なのは、『匂いをコバエに察知させない』ことと、『産卵させない』ことです。
生ごみから匂いが発生する前に、ビニール袋などに密封し、侵入する隙間や匂いが漏れないように固く結んでください。
この際に、水気を切ってから捨てるようにするとさらに効果的ですよ。
ゴミは密封する
生ごみに限らず、コバエはゴミから発せられる匂いに敏感です。
そのため、通常のゴミであっても蓋つきゴミ箱にするなどの対策を講じ、匂いが漏れないようにしましょう。
「このくらいは大丈夫だろう」という油断は危険ですよ。
侵入経路を減らす
コバエは、大量発生のきっかけとなる最初の1匹は隙間から侵入している場合が多いと紹介しましたが、対策としてこのような侵入経路を減らすことが大切です。
以下項目で侵入経路をチェックしてみてください。
- 網戸に破れている箇所はないか
- 網戸のメッシュは粗くないか
- 窓やドアの隙間はないか
- 換気扇や換気口に網を取り付けているか
- ドアや窓の開閉時に侵入されないよう、設置型の虫よけを使用しているか
水回りを清潔に保つ
コバエは水回りを好むため、キッチンや浴室、トイレにコバエの栄養となる有機物があるとそこで繁殖を開始してしまいます。
また、水回りは垢や汚れが溜まりやすい場所でもあるので、頻繁に掃除をして清潔に保つようにしてください。
ペットを飼育している場合は
ペットを飼育している場合にはペットの食器やトイレも常に清潔にするよう心がけましょう。
ノミバエという種類のコバエは、ペットの排泄物から発生する場合がある為、排泄物を密封容器に捨てるようにしてください。
庭や植木鉢から発生するタイプには
土壌から発生するタイプの場合、できる対策としては市販の撃退グッズを使用するしかありません。
コバエ撃退商品にはいろいろ種類がありますが、必ず『屋外用』を使用するようにしてください。
誤って屋内用を使用してしまうと、効果が薄くなってしまう可能性があります。
最近の屋外用・土壌用商品には棒状のものが多く、土に刺すだけで使用できるものもありますので、簡単に使用できますよ。
コバエ取りを自作する方法
気を付けていても、少しの気の緩みからコバエが発生してしまうこともあるはずです。
「市販のコバエ撃退グッズを買いに行こうにも、どのお店もやっていない」
「諸事情により買いに行けない」
という場合のために、家庭にあるものでコバエを撃退できる方法を紹介していきます。
コバエ撃退商品として有名な『コバエホイホイ』ですが、僕が実際に試した結果、驚くことに同じくらいの効果が得られましたので、おすすめですよ。
コバエの種類によっては効果がない場合もあるため、対象のコバエも併せて記載しておきます。
対象のコバエの詳細な特徴は前述の【コバエってどんな虫?】項で紹介していますので、そちらをご覧ください。
めんつゆ+洗剤+口の大きな容器
家庭内で常備していることが多いであろうこちらの商品を使用して、コバエを撃退することができます。
対象となるのはノミバエです。
ノミバエの特徴を簡単に説明すると、 体調2mmほどで、黄褐色で丸い見た目がノミに似ており、ほとんど飛ぶことはなく地面を素早く歩いて移動しているタイプです。
水を張った容器にめんつゆと洗剤を数滴いれるだけというとても簡単な方法ですが、めんつゆの匂いに引き寄せられたコバエが容器の中に水分に飛び込み、洗剤によって息絶えるというものです。
使用する容器は口の大きなものの方が、コバエを誘導しやすくなりますよ。
片付ける際に大量のコバエを捨てなければいけないため気持ち悪くはありますが、効果は絶大です。
お酢+洗剤+口の大きな容器
こちらも前述した方法と同じ要領なので詳細は割愛させていただきますが、対象となるコバエの種類が異なります。
こちらの方法で撃退できるコバエはショウジョウバエであり、特徴を簡単に説明すると、 体長2mm~3mmほどで、よく見ると赤い目をしているのが特徴です。
台所で見かけるコバエの多くはこちらの種類だよね
まとめ
いかがでしたでしょうか。
コバエの発生原因を無くすために常に清潔にすることはもちろん大切ですが、土壌で発生するタイプのコバエがいる以上、侵入されないように工夫を凝らすことが重要であるとおわかりいただけかかと思います。
市販の製品を使用するのももちろんおすすめですが、なんらかの事情により買いに行けないという場合には、自宅にあるもので簡単に撃退できる方法をぜひ試してみてくださいね。
それでは、最後までお読みいただきありがとうございました。
コメント