僕の会社は辞めていく人が多いんだ。
もしかしてブラック企業なのかな…
世の中に数多くあるブラック企業ですが、その多くは自社がブラック企業であると分かっていても、それを隠しているか、経営者側が自覚していないことがほとんどです。
ですから、就職する前にブラック企業を見極める必要がありますよね。
「せっかく就職したのにブラック企業だった」なんてことにならないよう、就職の前にブラック企業であることを見分ける方法も解説していきます。
また、就職後だとしても、ブラック企業かもしれないという点が見えれば、早めに辞めてしまうことをオススメします。
なぜならブラック企業は、自社の環境を改善させる気がない場合がほとんどだからです。
「いつかは改善されるかもしれない」という希望は儚く散る場合が多く、それに気付いた頃には転職が難しい年齢になっていることもあるでしょう。
この記事では、ブラック企業の特徴や様々なシチュエーションでの見極め方について解説していきます。
また、こちらのサイトにてブラック企業診断が簡単にできます。気になる方はぜひおこなってみてくださいね。
ブラック企業の特徴とは?見分け方を求人票・説明会・面接・内定後に分けて解説!診断もできる!
ブラック企業とは?
ブラック企業という単語は聞いたことがあるかと思いますが、どのような定義になっているのでしょうか?
実は明確な定義はなく、厚生労働省のホームページでは以下の特徴が挙げられています。
・労働者に対し、過度な長時間労働や高いノルマを課す
・賃金不払残業やパワハラが横行するなど、企業全体のコンプライアンス意識が低い
参考:厚生労働省ホームページ https://www.check-roudou.mhlw.go.jp/qa/roudousya/zenpan/q4.html
僕の会社では残業代が支払われなかったり、タスクが多すぎるため無給での休日出勤が常態化していました。
これらの特徴は、労基法に違反することとなり、ブラック企業の特徴であると言えます。
強烈な違反行為ではなく、じわじわと自分を苦しめるようなブラック企業もあるので注意が必要です。
ブラック企業の特徴
一般的に、ブラック企業の特徴は以下の通りになります。
実際に筆者も体験したものが多いなぁ
- 残業時間が異常に多い
- 残業時間の計算が1時間単位
- サービス残業がある
- 離職率が高い
- 常に求人をだしている、毎年大量に新入社員を採用している
- 退職させてもらえない
- ハラスメントが横行している
- ノルマが厳しすぎる
- 就業規則等が整備されておらず、誰でも閲覧できるところに配置されていない
- みなし残業代が給与に含まれていない
残業時間が異常に多い
労働時間は原則1日8時間、1週間で40時間と労働基準法32条で定められています。
残業時間については、サブロク協定(労働基準法36条)を締結した場合に月当たり45時間までの残業が認められるようになります。
「残業時間が45時間を超えている場合はブラック企業」だと考えられるんだね
その通りで、「残業時間が45時間を超えている場合はブラック企業である」と考えられますが、実は過重労働により心身に疾患をきたしてしまった場合の労災判定基準は「発症前1か月間に100時間または発症前2か月間ないし6か月間にわたって、1か月当たりおおむね80時間を超える時間外労働が認められる」というものがあります。
よって、実際には残業時間が80時間を超える場合にブラック企業と言われることが多いようです。
労基法と実際の認識が異なるから分かりにくくなってしまうんだ
残業時間の計算が1時間単位
本来、残業をした実労働時間分の給料を支払うのが企業の義務です。
しかし、会社によっては独自の残業時間のルールを設け、残業代の支払いを減額している場合があります。
僕が勤務している会社もこれに該当していたので、下記に詳細を記載します。
今思い返しても理不尽極まりないのですが、僕が勤務している会社では、59分残業しても1円ももらえず、60分残業をするとようやく残業時間として計算されるという独自のルールがありました。
加えて僕が勤務している会社では月ごとに計算した総合計残業時間ではなく、1日ごとの計算で、計算方法は切り捨てでした。
その為、仮に50分の残業を稼働日20日間として計算した場合、本来は約16時間分の残業代が支給されるはずですよね。
しかし、この独自ルールのせいで実際に支払われていた残業代は0円だったのです。
サービス残業がある
ここまでにご紹介した残業時間の計算以前の問題で、サービス残業をさせられるというものがあります。
会社によっては定時でタイムカードをおさせて退社したことにして残業させる場合や、会社ではなく自宅に仕事を持ち帰らせて労働させる場合もあります。
タイムカード自体が無く、労働時間の管理をしていないという企業も中には存在し、この場合は残業した証拠も残らない為、非常に悪質であると言えます。
僕の会社では、平日に仕事が終わらない人が多く、休日でもこっそり会社に来ている人がたくさんいました。
離職率が高い
ブラック企業では過酷な労働環境で人を使い捨てのように働かせることが多いので、当然離職率は高くなります。
なお、離職率の確認については、気を付けなければならない点があります。
気を付けなければならないことって?
会社全体での離職率が15%程度だとしても、部署ごとで換算すると、非常に高い場合があるんだ。
特定の部署だけ、ブラック企業化している可能性があるってことか!
その通り。
企業が公表している離職率は会社全体の数値なので、部署ごとの離職率も聞いてみることを強くオススメするよ。
常に求人をだしている、毎年大量に新入社員を採用している
これは前述した【離職率が高い】ことにより、常に人手不足であることから、常時採用活動をしているということですね。
また、ブラック企業では人材を使い捨てるように働かせますから、人が辞めていくことを想定して先に人員を確保しておくという考え方の企業もあります。
退職させてもらえない
ブラック企業ではどんどん人が辞めていきます。
人材を使い捨てるように働かせているので当然ですが、それでも企業からすると新しく人材を確保するよりは、今いる社員に継続して働いてもらった方が教育コストもかからないため、辞めてほしくはないのです。
それなら、今いる人材を大切にしろよ
退職の意志を伝えると「損害賠償を請求するぞ」などと脅して、辞めさせてくれないことがあります。
一度ブラック企業に入社してしまうと、なかなか辞めることもできないため、入社前に見極める努力をしておく必要があります。
ただし、退職は従業員の権利のため、本来であれば企業がこれを拒むことはできないとされており、民法第627条には以下の記載があります。
1.当事者が雇用の期間を定めなかったときは、各当事者は、いつでも解約の申入れをすることができる。この場合において、雇用は、解約の申入れの日から二週間を経過することによって終了する。
民法627条:解約申入れ (law-text.com)
つまり、法的には退職日の2週間前までに退職を申し出れば退職できることになっているのです。
ハラスメントが横行している
上司から怒鳴られる、いじめがある、性的なことを言われるなどパワハラ・モラハラ・セクハラなどが横行しているのもブラック企業の特徴です。
ブラック企業はそもそも法令遵守の意識が低いため、このようなハラスメントがあっても会社側は気にも留めていないため、改善されずに横行してしまうのです。
ノルマが厳しすぎる
到底達成できそうもないノルマを課せられるのも、ブラック企業の特徴です。
この場合、ノルマを達成するためにサービス残業をする人もいます。
それでもノルマを達成できず、減給されるのであれば、完全にブラック企業です。
そもそも普通の会社であれば、初めから達成できないノルマは課せません。
就業規則等が整備されておらず、誰でも閲覧できるところに配置されていない
労働基準法89条ににより、10人以上の労働者を使用している場合は就業規則を作成し、かつ誰もが容易にそれを閲覧できる環境を整えなければなりません。
しかし、このような法律を遵守した規則を設けてしまうと、経営者がこれまでのように好き勝手に労働者を使役することができなくなりますよね。
そのため、ブラック企業ではこうした規則を作成していないことがあります。
明日、僕の会社も確認してみる
みなし残業代が給与に含まれていない
私が勤める会社では、みなし残業というものがありました。
これは就業時間から〇時間は残業したものとみなして、残業代を支払うという制度です。
「固定残業代」ともいうよ。
求人票を見てみると、「固定残業代」と表記されていることが多かった。
原則残業していなくてもこのみなし残業代は貰えるのですから、従業員に有利になる制度だと思いますよね。
しかし、給与明細をみるとみなし残業代が含まれていなかったため上司に相談すると、なんと社長や取締役がこの制度を理解しておらず、残業代を支払わなくてもタダで従業員を働かせることができる制度だと思っていたのです。
また、この場合に注意したいのが、みなし残業代が高額で、基本給が低い場合です。
企業側は、基本給を下げ、みなし残業代を補填している可能性があります。
こうすると、求人票の月給は高く見えますが、実際には残業代込みの金額になっているので、それ以上の金額見込めなくなってしまいます。
基本給はボーナスや退職金に関係するから、必ず確認しよう
就職前にブラック企業を見分ける方法
できればブラック企業への就職は避けたいんだけど…
ここからはブラック企業への就職を避けるために、「就職前にわかるブラック企業の特徴」をシチュエーション別に解説していきます。
これらの特徴に当てはまる場合、ブラック企業の可能性がありますよ。
【求人票編】ブラック企業の特徴
ここでは、求人票からわかるブラック企業の特徴を解説していきます。
- 学歴不問・職歴不問
- やりがい・夢を語っている
- 若手が活躍している・熱意のある会社
- アットホーム
- 給与が相場よりも高い、幅がある
- 労働裁量制
- 初任給と昇給額・昇給頻度
- 離職率が高い、離職率の記載がない
学歴不問・職歴不問
求人票を見ていると、学歴不問の企業は結構あるよね
ブラック企業ではすぐに人が辞めてしまうので、どんな経歴の人でも採用したいと考えています。
その為、学歴不問・職歴不問とし、とにかく人材を確保しようとする傾向があります。典型的な人手不足であると言えます。
ただし、中には教育制度が充実しており、ポテンシャルや意欲のある人をイチから育てたいという企業もあります。
また、学歴社会からの脱却を目指す企業もあるため、一概にブラック企業であるとは言いにくくなってきました。
やりがい・夢を語っている
このような実態の無いキラキラワードには注意が必要です。
こういった実態の言葉を使い、過酷な労働を正当化しるケースが非常に多いです。
人によって捉え方の違うワードを前面に押し出している場合は注意が必要ですね。
若手が活躍している・熱意のある会社
やりがい・夢と続いてまたもや実態の無い言葉ですね。
一見聞こえは良いですが、実態はすっからかんの可能性があります。
「若手が活躍している」と謳っている場合、社員が居付かず数年で辞めてしまうので、結果的に若手社員ばかりになってしまっているケースがあるよ。
具体的な業務内容を説明すると人が集まらないため、こういった言葉で繕っているのです。
実際求人情報を見ていると、このような会社は多いように感じます。
アットホーム
アットホームを売りにしている会社では、飲み会が頻繁にあったり、社員旅行が多かったりと、プライベートにまで干渉してくる場合が多いです。
仲間意識が強いのは悪いことではありませんが、社風に馴染めなかった場合は排除され、会社に居づらくなります。
また、帰属意識を強要してくる場合も多いですよ。
アットホームさを売りにするしか会社の魅力が無いことが多いため、特に気をつけてください。
他に「福利厚生が手厚い」などがあれば、アットホームさを売りにする必要はないもんね。
給与が相場よりも高い、幅がある
ブラック企業では、高い給与で募集を出していることが多いです。
しかし、実際は長時間の残業が常態化しているために高額な給与となっていたり、高いノルマを達成した場合のみ、高額な給与となる可能性があります。
私が見ていると、特に不動産業でこの特徴がありました。
例えば、年収300万~800万円といったように幅がある場合には要注意です。
ノルマを達成できなかった場合には給与は当然低くなり、実際の給与は相場の平均以下になってしまったというケースも発生します。
甘いエサをぶら下げて、就活生を集めているんですね。
こういった企業の社員の口コミを見ると、年収の平均が高いことが多いです。
なので「本当に高い給料が貰えるんだ!」と思ってしまいがちですが、実際には『ノルマを達成できない社員は年収が低すぎるため退職し、残っている現社員は全員ノルマを達成できているため年収の平均は上がっている』というカラクリがあります。
自信のある人はこういった実力主義の会社でもいいかもしれませんが、土日はしっかり休んでプライベートを充実させたいと考えている人にはオススメできません。
労働裁量制
上記の項目と通じますが、『労働裁量制』を採用している企業は労働時間の割に給与が低くなりがちです。
これは俗にいう『歩合制』と同義なので、成果を上げなければ報酬は増えません。
その為、成果を上げるために長時間の残業が常態化・正当化されがちなのです。
こちらも、ライフワークバランスを充実させてたいと考える方には向いていません。
初任給と昇給額・昇給頻度
ブラック企業では求人票の見栄えを良くするために、初任給を高く設定しています。
しかし、総合的に見ると昇給額や昇給頻度が少ない為、結果的に給与は上がっていきません。
真に重要なのはこの昇給額と昇給頻度です。
初任給は高いが、昇給額は他社と比較して低く、昇給頻度も少ない場合には、将来的には苦しくなってしまうでしょう。
入社時には年収が良かったとしても、昇給が少ないと数年で同世代に追い越され、その後も差は広がっていくばかりなんだ。
離職率が高い、離職率の記載がない
厚生労働労相は2015年より、求人票に過去3年間分の採用者数と離職者数の記入欄を追加しました。
なぜこのような仕組みがあるの?
それは、離職者の多い企業はブラック企業であると推察でき、ブラック企業への就職を未然に防ぐ狙いがあるのです。
また、未記入の場合にも注意が必要です。
未記入の場合、離職率を書きたくないということだよ。
だから、実際には相当高い可能性があるんだ。
そのため、離職率が高い企業や未記入の企業は避けた方が賢明です。
もしそれでも就職したい場合には、面接時に「どういった理由で離職しているのか」「なぜ離職者率が未記入なのか」を必ず聞くようにしてください。
そこで納得できる回答を得られない場合や、あやふやな回答をされた場合には注意が必要です。
なお、前述した通り、離職率は会社全体の割合を算出している場合が多いです。
会社全体では離職率が低くても、特定の部署に換算すると、離職率が異常に高くなるケースもあります。
あなたの所属する部署だけブラック企業化していないか確認するために、配属予定の部署の離職率も確認した方がいいでしょう。
【面接編】ブラック企業の特徴
ここからは、面接時にわかるブラック企業の特徴を解説していきます。
- 内定がすぐにでる
- 面接内容に雑談が多い、時間が短い
内定がすぐにでる
面接が一次面接だけで、すぐに内定を出してくる企業は要注意です。
ブラック企業は常に人が足りないため、人材の確保が急務だよね。
だから、面接後すぐに内定を出す場合が多いんだ。
また、面接後にその場で内定を出す企業は、社内での面接結果の会議等が行われていないことになりますので、特に注意が必要です。
その場で内定を出す理由としては、人材確保の他に、「内定を辞退されないためにその場で内定を出し入社させる」といったことも考えられます。
面接内容に雑談が多い、時間が短い
ブラック企業では社員を使い捨ての道具としてみています。
その為面接でみなさんのことを理解しようという気持ちが無く、結果的に雑談が多くなったり、面接時間が極端に短かくなってしまうのです。
面接時間が短かったり、あなたの人間性を見極めようとしていない面接の場合、注意する必要があります。
【説明会編】ブラック企業の特徴
ここからは、企業説明会でわかるブラック企業の特徴を解説していきます。
- 精神論が多い
- 役員のみの説明会・若手社員のみの説明会
- 会場が豪華
- 面接担当の態度が悪い
- 接待をされる
精神論が多い
説明会で、具体的な業務内容を説明せず、抽象的な言葉や精神論ばかり言っている場合には、注意が必要です。
ブラック企業では具体的な業務内容を説明してしまうと、過酷な環境であると露呈してしまう場合があるため、なるべく詳細な個人レベルでの業務の説明はしないようにしています。
そのため、会社全体の仕事内容が多くなったり、抽象的な言葉や精神論で誤魔化そうとしてしまうのです。
説明会で具体的な業務内容・勤続年数・残業時間等を説明せず、「熱意」や「やる気」「根性」といった精神論を掲げている場合には注意してください。
役員のみの説明会・若手社員のみの説明会
みなさんが説明会で知りたいのは、『現場の声』ですよね。
自分の働く現場の声を聴きに来ているんだよ
そうですよね。みなさんが入社したら『現場』で働くことになるからです。
しかし、ブラック企業では現場の声をみなさんが知ってしまうと不都合がある為、一般の社員は説明会に参加させず、社長や部長など、役員のみの説明会を行う場合があります。
役員の声なんか聞いたってしょうがないんだけど…
また、逆に若手社員のみの説明会にも注意が必要です。
本当にみなさんの為に会社の良さを伝えようと考え開催される説明会であれば、参加する社員の年齢層は広くなります。
その理由としては、みなさんが長く会社に勤める場合のことを考えれば、年齢層が上の社員の意見も必要になってくるからです。
しかし、実際に説明会に参加している社員が若手ばかりであれば、人材の層が薄く、長く勤務することができない可能性があるのです。
会場が豪華
ブラック企業ではみなさんに興味を示してもらうために、説明会の会場を豪華にする場合があります。
なぜそんなことをするの?
『会社資金に余裕がある』というポジティブなイメージを植え付けることができるからだよ。
また、自社オフィスの会議室等で説明会を行った場合に、劣悪な環境であることがみなさんにばれてしまうため、別の会場を借りなければならないという事情もあるようです。
高級ホテルなど、不自然な程豪華な会場で開催された場合は注意が必要でしょう。
面接担当の態度が悪い
面接とは、これから一緒働く社員を選別する場です。
その段階で面接官の態度が高圧的であったり横柄な場合、ブラック企業である可能性があります。
確かに採用試験自体は企業主体のイベントであり、みなさんは『採用してもらう側』ではあります。
しかし、社員を大切に扱う会社であればみなさんに誠意のない対応はしません。
そのように社員教育もしっかりされているはずです。
こういった誠意のない対応をする面接官がいる場合、入社後も雑に扱われたり、社員を道具としか考えていないと思われます。
また、面接の予定や連絡についても企業側の都合のみで進められ、みなさんの都合を全く考慮するそぶりも無い場合、入社後も会社本位の過酷な労働を押し付けられる場合があります。
接待をされる
説明会や内定後に、企業から食事に誘われ、接待をされる場合があります。
理由としては、みなさんを接待漬けにして『内定を辞退させない』ためです。
想像していただきたいのですが、接待を受けて社員と仲良くなったように錯覚したり、感謝の気持ちを覚えた場合にはなかなか内定を辞退できなくなりますよね。
そこまでして人材を確保したいのは、人手不足である証明であり、ブラック企業の特徴と言えます。
内定後注意すべき点
内定を受けたあとにも、ブラック企業ならではの特徴があります。
- 内定後に厳しい拘束がある
- 雇用契約書の確認
内定後に厳しい拘束がある
内定後すぐにインターンシップの強制参加や長期研修がある場合、注意してください。
それはあなたが内定を辞退させないように行っている可能性が高いです。
言い方を変えれば、『逃げられないようにする』ということです。
即戦力とするべく教育している、という理由の場合もありますが、タイミング的に『他の企業への就職活動に支障が出る』と感じる場合には、前者の可能性が高いので、それほどまでに人材が不足しているブラック企業である可能性がありますよ。
雇用契約書の確認
労働基準法15条により、労働者と使用者(企業)が書面で取り交わすことが義務付けられています。
雇用契約書の取り交わしが無い場合にはだらしのない会社である場合と、みなさんに過酷な労働を強いるつもりの企業である場合があります。
雇用契約書の取り交わしを求められた場合にも、下記の項目が明記されているかを必ず確認してください。
これらの項目が無い場合には、前述した通りブラック企業である可能性があります。
就業場所・業務内容に関して
みなさんが実際に働く場所(本社・支店等)と、実際に会社で行う業務内容が具体的に記載されているか。
残業・労働時間・休日に関して
1週間に40時間、1日8時間の労働時間で、1週間に1日以上の休日が付与されているか、有給休暇の取得が定められているか。
雇用に関して
終身雇用の場合、定年退職するまでの期間・役職定年・定年後の再雇用契約について記載されているか。
給与に関して
実際の賃金・時給・残業代や休日出勤時の割増賃金計算方法が明記されているか。
転職サイトの口コミは参考になる?
僕が転職活動をしているとき、必ず社員の口コミサイトを見るようにしていました。
会員登録が必要だったりと、少し面倒な手続きはありますが、必ず転職サイトはみてください。
すでに退職した社員や、現在働いている社員の意見を見ることができます。
ただし、注意点があるんだ
僕が転職サイトを見ていて感じた注意点は、口コミサイトを信用しすぎてはいけないということです。
あるベンチャー企業の口コミサイトを見ていたところ、評価が極端に高く、初めは良い企業なのかなと思っていたのですが、良く見ると口コミの投稿日がすべで同じ日付だったのです。
恐らく、企業側が社員に指示し、口コミサイトへの登録をお願いしているのでしょう。
こういった行為をするということは、その企業では人材が不足しているのでしょう。
本当にいい企業なら、そんなことをしなくてもいいからね
また、他の企業の口コミを見ていると、「口コミサイトへの高評価を強制された」などという意見もあったので、実際にこういった行為をする企業はあります。
他にも、口コミサイトは企業側が申請することで該当の口コミを削除するんだ。
ただ、「削除依頼により、削除されました」などのメッセージが残っているため、削除履歴は見ることができるよ。
削除せざるをえないような口コミを社員が書くということは、それなりの闇がありそうだよね。
こういったことに注意しながらであれば、口コミサイトは非常に有用だと思います。
最後に
いかがでしたでしょうか。
これらの事項が全てのブラック企業に当てはまることはなく、これらの事項以外にもブラック企業は存在しているということをご留意ください。
それほどまでに現在のブラック企業は多様化し、様々な方法でみなさんの労働を搾取しようとしています。
「これらの事項が全てではない」と申し上げましたが、実際にはこれらの特徴に注意して就職活動に臨めば、ブラック企業対策としてはかなり効果的であると言えます。
企業側をすぐに信用せず、自分の目で見てしっかりと見極められるよう注意しましょう。
それでは最後までお読みいただきありがとうございました。
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